匿名の人はコミュニティを壊す権利を持っているのか?(週間!木村剛)

元々インターネットはARPANETを発端に発展してきた。つまり、米国の軍事目的のためである。リスクヘッジの意味でネットワークを分散化させたのである。これが、学術関係者間への利用に発展し、現在では誰でもが利用できるようになってきた。当初は、ごく限られた者のみが利用するという前提でインターネットが使われてきたので、現在のような一般社会への利用は想定されていなかったであろう。かるが故に、現在のインターネットは、「性悪説」を前提に利用するのが肝要であると考えている。昨今における情報漏えい事件も、今後より一層多発されるであろう。また、掲示板やメーリングリストなどのコミュニティでも、匿名参加者による身勝手な発言や風評流布により、そのコミュニティが崩壊してきたことはいうまでもない。インターネットは便利なツールになった反面、このような負の一面を持ち合わせている、のではないだろうか?