公開討論会所感

結局、月曜日は所用で参加することができませんでした。参加された方々のTrack Backを元にどのようなバトルが展開されたのかを推敲してみます。現場に集まった皆さんは、「うんうん、よかったね。これから皆で一丸となって頑張ろう!チャンチャン」で終わりにしてはいけないのです。キムタケは坂本龍馬になれるか?なれますとも!(カトラーさん)のエントリ中で、

しかし、待ってほしい。もう一度この問題の本質や原点に立ち帰って考えれば、やはり年金問題はパワーゲームの中に置いて議論すべきテーマではない。薩摩が悪い、長州がバカだといっている場合ではないのだ。マーケティング的にいえば、年金問題への対応とは、日本株式会社にとって生き残り戦略そのものに他ならない。目前に迫った「黒船」は、若くて潤沢な労働力を背景に急成長する中国やアジア諸国であり、その対極に存在する日本を襲う「高齢化&少子化」である。圧倒的な不利は見えているのだが、何とかここを凌いで新たな時代の成長戦略を描いていかなくてはならない。少子高齢化は避けられないけれど、世界で初めてそれを逆手に取って、成長戦略を描けるかどうかが問われているのだ。もし、年金問題への対応を誤れば、世代間の確執は深まり、若い世代のエネルギーとシルバー世代の知恵や経験を生かして新しい産業モデルを構築するなどという考えは夢のまた夢となってしまうだろう。そうれなれば、この国には自殺する老人と夢を無くした若者しかいなくなってしまう。
必要なのは、両者が党利党略を越えて議論する第3の場である。それは、本来ならば2大政党を仲介する別の第3党、もしくは議会そのものとなるのだろうが、いずれも機能不全を起こしてしまっている。やはり坂本龍馬が出て、頑張ってもらうしかないというのがカトラーの結論である。

とあります。正鵠を得た発言であるといえるでしょう。巷にあふれているゴシップ紙やマスメディアは、本質的な問題点を国民に伝えず、扇情的な部分のみをクローズアップして「情報操作」しているので、誤った認識が世間に広がっているといえます。フィルターのかかった偏向報道を鵜呑みにせず、正に「当事者」として「年金問題」に関わっていくことが我々世代の責務ではないかと考えています。