Martha Stewart(マーサ・スチュアート)って何者?

身近な目利きと金融界のマーサ・スチュアート(週間!木村剛)さんのエントリを見るまで、「マーサ・スチュアート」さんって正直何者?って感じでした。というわけで、色々と調べてみました。
Martha Stewart(マーサ スチュアート)が展開するマルチメディア王国とは?(インターネットマーケティング戦略)によりますと、

マーサ スチュアートとは?

1982年出版された゛Entertaining(600,000部発行)゛という料理のプレゼンテイションとレシピの本が、マーサ スチュアートをアメリカン ライフスタイルの提唱者として成功させる出発点となった。彼女は、毎日の生活の中にスタイルを取り入れることを提案し、アメリカの家庭の伝統的な習慣を損なうことなく現代化し、マスプロダクトが始まる前のアンティーク製品やクラフトマンシップの価値を再認識させ、従来の伝統的なアメリカの Homemaker(家事に従事する人)のイメージを見事に一新した。彼女の提案するスタイルは、Entertaining(もてなし)、Cooking(料理)、Gardening(園芸)、Decorating(装飾)、Restoring(修復)、Collecting(収集)、Housekeeping(家事)、などさまざまな暮らしの分野をカバーしている。
マーサ スチュアートは、その後1991年に雑誌 ゛Martha Stewart Living゛を創刊するまで8冊のライフスタイルに関する書籍を発行し、マーサ スチュアートという「モノ」ではなく、スタイルを語る「ヒト」のブランドとして、ベビーブーマー世代、特にヤッピー層(Yuppie_Young Urban Professionals の略。都市部に住む専門的職業を持つ若いアッパーミドルクラス。中流の上以上の所得者層)を中心に広く認知されるようになった。このマーサ スチュアートの成功例は、スポーツ、映画、TVで有名となった著名人が、ブランドとして認知されるのとは異なり、ライフスタイルの一提案者がカリスマ化されてブランドとなった非常にまれなケースである。
そしてマーサ スチュアートは、その個人のカリスマ性もさることながら、現在は完全なマルチメディアを築いた企業家として注目を集めている。最近の活躍は1996年の雑誌Time(タイム)による ゛America's 25 Most Influential People(アメリカで最も影響のある人たち)゛、1994-95年、1996-97年のTVにおけるアカデミー賞ともいえるEmmy(エミー賞)で ゛Outstanding Service Show Host(TVショウで活躍したホスト)゛を2回受賞、1996年Adweek(アドウィーク)による ゛Publishing Executive of The Year (1996年の出版人賞)゛受賞、1998年American Marketing Association(アメリマーケティング協会)による ゛Edison Achievement Award(エジソン賞)゛とそのクロスオーバーな受賞分野が、見事に彼女が進出したメディアすべてにおける成功を物語っている。

と紹介されております。さらに、マルチメディアにおける、彼女の影響度の強さを以下のように述べています。

なぜマーサ スチュアートはマルチメディア化が可能なのか?

インターネットを加えたオムニメディアの強みは、メディア相互間の補完関係にある。映像や音声が一瞬のうちに消えてしまうという電波媒体(TV、ラジオ)の弱点をいつでもアクセスできるインターネット、雑誌が補い、実際の商品や情報のリアリティを感じにくいインターネットの視覚的弱点をTVや雑誌がカバーする。月刊誌の即時性における限界をインターネット、ラジオ、新聞がフォローする。さらに、オンラインショッピング、メールオーダーショッピング、小売販売と消費者のニーズに合わせた商品流通のバラエティもすべてそろえている。これほど多角的で合理的なメディアの使い方は、現在のところオムニメディア以外では見つけることは難しい。
この成功のポイントは、やはりマーサ スチュアート個人がカリスマ的ブランドになっていることと、ターゲットを高学歴、高収入のアッパーミドルクラスの女性に絞っていること、訴求する内容を金太郎飴のように、繰り返し異なるメディアで反復訴求している点にある。この増幅された訴求内容はブランドをより強くし、足し算的効果から掛け算的効果へと消費者のブランド ロイヤリティを飛躍的に高めて行く。これは、マーサ スチュアートのマルチメディア、そこでとりあげられる商品、そしてそれを広告している企業という3者のブランド ロイヤリティの効果が高まることを意味する。
マーサ スチュアートという、たった1つのブランドを異なるメディア間で共有するオムニメディアの新しいメディア形態は、インターネットを媒体連動のコントロールタワーとして活用することで、実行力を得て実現した。そしてこのメディア間の情報の循環は、マルチメディア グループとしての、オムニメディア全体の媒体価値を大きく高めている。現在他の大手メディア企業にもこの形を追随、波及する可能性が出てきている。ターゲットを明解に差別化して、緻密なマーケティング活動を余儀なくされる現在の媒体状況において、未来のメディア相関図を探る上で、大きな試金石としてマーサ スチュアートのオムニメディアの動きは、多いに注目される。

非常に勉強になりました。最後に、マーサ・スチュアート氏が運営されているWebサイトをご紹介致します。
http://www.marthastewart.com