インターネットはMatrixの中の世界?

本日のキムタケさんのエントリネット・コミュニケーションは幼児性から脱却できるか?で、ネチケットの重要性を唱えていらっしゃいます。
この中で、特に

「俺は頭がいいけど、お前はバカだ」というスタイルでトラックバックしていらっしゃる方を見掛けると、「自分の頭の良さをひけらかす前に他人とのコミュニケーションの仕方を学んだ方がよいのではないでしょうか」と他人事ながら心配してしまいます。特に、その手の人々は自分がそういう失礼なスタイルをとっているにもかかわらず、「俺のトラックバックに答えないとは失礼だ」などと勝手に憤慨したりするのですから、手がつけられません。「一体全体どちらが失礼なのか」という客観的な判断ができないようでは、社会人失格でしょう。

は、現実の世界でも十分にありうることです。耳の痛い話です。
特に最近は携帯電話やインターネットの爆発的な普及により、接点のない人とも容易にコミュニケーションを取ることが可能となっています。オンラインゲームの普及もそれに拍車をかけているのではないかと思います。
先日、週間!SPA(9月7日号)で、コミュニケーションの変遷に関する面白い記事が取り上げられていました。タイトルは、『アンダー24歳にご用心!![ネット系常識]をめぐる世代間闘争』というものでした。
某巨大掲示板などで、他人の誹謗中傷などが行われ、現実に殺人事件も起こっています。いわゆる、「キレル」世代の増加により、このような好ましくない風潮が伝播しているのではないかと考えています。
ところで、言葉の持つ影響力について、中村天風氏は、「運命を拓く」(ISBN:4062637391)の中で、以下のように述べられています。

何でもないと、自分が思っていて、それが直接的には自分の心の態度を、そして結果において自分の人生や生命に大きな影響を与えるものとは、それはいったい何であろう・・・。それは諸君が日常便利に使っている『言葉』というものである。

(「第四章 言葉と人生」より)
このように、ネット上で発する言葉の影響力は図りしれないものがあります。自戒の意味もこめて、この意味を噛み締めていきたいと思う今日このごろです。