ジェイコム株の顛末

<ジェイコム株>単純ミスで大損失 東証「安全装置」なく(毎日新聞)に、事の詳細が書かれていますが、やはり「ヒューマンエラー」だったようです。

過去にも、

UBSウォーバーグ証券(現UBS証券)が、東証1部に上場した広告代理店、電通株を「1株61万円で16株」とすべきなのに「1株16円で61万株」と注文して一部売買が成立し、買い戻した。ドイツ証券も12月3日に「いすゞ自動車株9万株売り」を「9000万株売り」と誤発注したが、取引時間終了間際だったため、売買が成立しなかった。

と同じような「ヒューマンエラー」を繰り返しているらしいですが、そこからの教訓が得られていなかったようですね。

情報システムは今や生活の基盤として存在し、「ヒューマンエラー」は起こるという前提で取引を行わないと、今回のような大惨事が起こるという典型ではないでしょうか。

金融庁では、金融持株会社に係る検査マニュアルを策定しており、銀行持株会社や証券持株会社に対して「リスク管理態勢の確認検査用チェックリスト」に基づく検査を毎年実施していることは、金融関係の方であればご存知のとおりです。

その中に、今回のような事件が起こらないように、「相互牽制」の項目があるのですが、それが今回の件では徹底されていなかったようですね。

ゼロ金利政策」の庇護のもと、今期のメガバンクトヨタ以上に収益を更新したと報道にもありましたが、このような事件を起こすと、すぐに転落してしまうのではないでしょうか。

現に、みずほ証券の株価は下がり続けていますから。。。