ライブドア事件の余波について

既に皆さんご存知のとおり、ホリエモンをはじめとするライブドア幹部が逮捕されるという事態に相成ったわけですが、昨晩から今朝にかけての各マスコミの報道を見ていると、いかにも物知り顔の評論家連中のコメントにはもうウンザリ、といった印象を持ちました。

この事件を契機に、ヒルズ族を中心とするITベンチャーは全て同じような事をやっているんじゃないか、と短絡的に考えてしまう人も出てくるのではないか、と危惧していたのですが、案の定、昨日出版されていたオヤジ向けの週刊誌にもそのようなガセネタが出ていました。

[木村 剛のコラム] 「ライブドア=IT企業」ではない!

で述べられているように、

ライブドアは日本を代表する企業でもなければ、新興企業を象徴する存在でもない。ライブドアライブドアであり、ホリエモンホリエモンにすぎない。

というコメントと、

なぜライブドアと一緒に一括りにして叩こうとするのか。新参者を排除したいという旧勢力のエゴは分かるが、あまりにも大人気がない。民主主義には、多様な価値観を認めるという大前提がある。レッテルを貼って、見方を画一化させようという狭量な考え方は、民主主義から最も遠い危険な粛清主義だ。

が、この事件を冷静に判断できる材料だと思うわけです。

ヒルズ族ライブドアと同一視するのは非常に危険な思想ですし、そうであってはならないと思います。確かに、ホリエモンヒルズ族の横の繋がりは親密ではあったらしいですが、そうであるからと言って、他のヒルズ族が同じようなことをやっているという色眼鏡で見るのは如何なものでしょうか。

追記:
東京地検特捜部による「劇場型」見せしめ逮捕は許されるか?(by 「法と常識の狭間で考えよう」さん)のエントリがライブドア事件に関して客観的に捉えているものと思われます。