サッカーと野球の経営努力の温度差について

先日の二宮清純氏のトークショーの続き(ウロ覚えですが・・)です。
サッカーは元々実業団時代から並々ならぬ苦労を強いられてきて、Jリーグの設立に至るまでうよう曲折があったようです。三浦カズの全盛期はバブル絶頂期と重なっていたので、Jリーガー達の年俸も破格(とは言っても、プロ野球選手の比ではありませんが)でした。しかし、一時期のブームを過ぎると、サッカー人気も低迷してしまい、実際に撤退を余儀なくされたチームも多々ありました。このままではサッカー人気が萎んでしまう、と二宮氏や川淵さんも必死になってサッカーを盛り上げようと底辺の拡大を図ったようです。プロ野球のように、参入障壁など勿論ありませんし、サッカーを「ビジネス」として企業努力した結果が今もなお、サッカーファンの期待を裏切らないのです。
キムタケさんのエントリ日本サッカーはインドの停電に勝利し、川淵三郎はナベツネに負けなかった!でも、以下のようにおっしゃっています。

あのときのナベツネによる川淵バッシングやJリーグバッシングは凄いものがありました。「読売ヴェルディ」から「読売」を外して地域名を入れるという決定をしたときのことですよ。いまのライブドアバッシングの比較にならないくらい激しかったですね。でも、ナベツネが「読売の名称をはずせというのなら、ヴェルディはJリーグから脱退する」といつものように脅迫したとき、川淵キャプテンは「どうぞ、ご自由に」と言い切りました。それで、地域密着のJリーグの理念が固まったんですね。川淵三郎は男やねぇ(それに引き換え、ナベツネが「パに行くぞ」と啖呵を切ったら、阪神の久万オーナーが「よく考えてほしい」って泣き言を漏らしたのは悲しいねぇ)。

このように、敵前逃亡してしまった「ナ○ツネ」よりも川淵さんのほうが男を上げたと見てよいのではないでしょうか。プロ野球のオーナーさん達は、Jリーグの企業努力を見習うべきではないかと個人的に思います。