核燃料再処理施設についての再考

本日のキムタケさんのエントリ第4次産業としての選挙では、六ヶ所村奇譚(「Vanilla chips」さん)が取り上げられています。正直言って、ビックリしましたね。核燃サイクルの総事業費に19兆円もかかるなんて・・・
ということで、核燃料再処理施設について少し調べてみました。
六ヶ所村核燃料再処理施設とは(Greenpeace Japan)
これによりますと、本格操業は来年からとなっているようです。しかも、こんな衝撃的な事実が掲載されています(一部抜粋)。

一方、関係者の発言などを見てみますと、再処理工場を建設するのは再処理(プルトニウム生産)が目的ではなくなり、実は、原発を動かし続けるために、使用済み核燃料の保管場所(=捨て場)が欲しかったようです。しかし、捨て場だけをひきうける住民はいません。そこで、濃縮ウラン工場(これも経済性無視の工場。ウランは濃縮度を高めれば広島型原爆の材料になります)とか、再処理工場とか、何かを生産する工場とセットにはしたものの、要するに、「だまし、だましして」(通産省資源エネルギー庁の役人の発言 1984年5月8日付け読売新聞)六ヶ所を “核のゴミ捨て場”にしようとしているのです。

経済性を無視して、19兆円を無駄遣いですか。いやはや、あきれてモノもいえませんね。
一方、原子力地域の素顔(財団法人日本立地センターエネルギー部)によりますと、
今、どうなっているの?核燃料サイクル
六ヶ所村の再処理工場の操業開始に向けた取り組みは今後どのように進められていくの?
そもそも「エネルギー政策基本法」ってどんなものなの?
などのQ&Aを掲げております。確かに、過疎地域の活性化に繋がっているようで、いいこと尽くしのように書かれております。
しかし、これを見る限りでは、安全管理上の明確な方策や、内部統制がきとんと行き届いているのか、はっきり言ってこれだけでは伝わってきません。本当に大丈夫なんでしょうか?
しかも、どうして19兆円も経費がかかっているのか、全くもって明らかにされておりません。19兆円もあれば、他にやること色々あるのではないでしょうか?税金を有効活用して頂きたいものです。