48%と3%の意味

本日のキムタケさんのエントリで、思わず目をこすりたくなるような数字が飛び込んできました。キムタケさんがちらっと聞いた話によると、

これは、国が高齢者対策として支払っている国家予算が総予算の48%を占めているのに対して、少子化対策に振り向けている予算が3〜4%にすぎないということなのです。他の先進国では、高齢化対策30%で、少子化対策10%くらいだと指摘していましたから、日本が高齢者に優しく、少子化に無関心な国であるというのは、どうも事実のようです。

ということらしいです。ただでさえ、年金問題で世代間の軋轢が出来かねないというのに、政府のお偉方がこのような考えを持っていると聞いた途端に、「ヤル気」が失せてしまいます。我々が必死に働いて稼いだお金が、高齢者向けにガッポリ持っていかれるのですから、たまったもんじゃありません。
尤も、戦後の日本をここまで復旧させた先人の血の出るような努力に対しては、敬意を表するとともに、それに見合った報酬が得られるのは頭では理解できるのですが、この数字を見せられると、なんともやりきれない気持ちになってしまうのは、私だけではないでしょう。
現在では、就職難もあり、多くの大学生が職にありつけず、いわゆる「ニート」と呼ばれる「パラサイトシングル」が急増していると聞き及んでいます。おそらく若者は、年金問題やら何やらで、すっかり「ヤル気」を失ってしまっているのでしょう。
自治体などは、いわゆる「ニート」と呼ばれる若年層向けにバウチャーチケットを配布して、職業訓練を体験させる仕組みを策定しつつあるそうですが、「ヤル気」を失った「ニート」には無駄な試みではないか、と危惧しています。
このまま無為無策の状態を放置しておけば、本当に日本は「空洞化社会」となってしまい、有能な人材の海外流出に歯止めが効かなくなってなくなってしまうんじゃないかと思います。