CSRは日本に根付くか

ちょうど良いタイミングというか、なんというか、本日のキムタケさんのエントリは、[フィナンシャルi] 刑事告発とUFJのガバナンス改革です。
実際、わたくし、UFJ銀行の口座ホルダーなんですよねー。ついこの前、近くの支店に行ってみると、カウンターの近くに刑事告発のお詫びに関する文書があちらこちらに掲示されていました。そして、なんとなく行員さんも引き締まった感じなんですよね。
昨日のエントリでも書きましたが、「仏作って魂入らず」だと意味がないんですよね。まぁ、他の諺にもありますが、「喉元過ぎれば熱さも忘れる」ということのないよう、今回の事例がよき見本となって、CSRが日本の企業文化に根付いていくのではないか、なんて淡い期待を抱いています。
昨日触れたエンロン事件では、粉飾決算がバレテしまって、エンロン及びにAndersenが解散の憂き目にあってしまったのですが、その決め手となったのが、「コンピュータ・フォレンジック」という技術にあったそうです。
元々、「フォレンジック」とは犯罪捜査の際に、物的証拠となる情報を収集するという意味なんですが、(詳細はデジタル・フォレンジック@police:東京電機大学佐々木先生のコラムを参考にして下さい。)コンピュータのハードディスクに書き込まれたログ情報(ジャーナルとも言います)を事細かに調べつくして、証拠を突き止めるという、非常に地味な作業です。
最近では、結構この「フォレンジック」という言葉もここかしこで使われるようになってきました(とは言っても、一般の方には馴染みはないでしょうが・・・)。実際に欧米では、フォレンジック専門の会社もあるみたいです(日本法人も出来つつあるそうです)。
ちょっと話が脱線してしまいましたが、結局何が言いたいかというと、日本におけるCSRもようやく根付きつつあるのではないか、ということです。そうでなければ、ただでさえヤバイこのご時世、中国や韓国にどんどん置いていかれてしまいますからね。