昨日の新潟県中越地方地震関連の報道への疑問

昨日は天気もよろしくなく、家で惰眠を貪っていました。転寝をしていたころ、何度かグラグラと揺れを感じて、「えっ、また地震か!?」とビックリしました。幸い東京はたいいしたことがなかったようですが、その後8時30分頃にテレビを見てみると、なんと新潟県震度6以上の地震が3度も起こっていました。
ライフラインの要である、電話・水道・ガス・道路なども寸断されており、被災者の皆様はさぞやつらい日々をお過ごしのことかと存じます。
このような天災が発生した場合に一番厄介なのは、情報の伝播が滞ることにより、あらぬ風説を流布する輩が出てくるということです。
実際、兵庫・淡路大震災のときも、いわゆる「火事場泥棒」の類が跋扈したとのことです。こういうときこそ、人間の醜さが出てきてしまいますよね。哀しい限りです。
ところで、少し気になったのが、昨日から続いているNHK教育テレビの安否情報です。
連絡を至急取りたいという関係者の方の心理は痛いほど分かるのですが、公共の場で、あのような個人情報(番地、電話番号など本人を特定できる情報)を流してしまうのは、正直如何なものかと思ったわけです。
ただでさえ、最近では「オレオレ詐欺」などで痛い目に遭っている方が多いと聞きます。
これらの詐欺行為は、暴力団や裏社会の格好の資金源となっています。
このような重要な情報を公衆の面前に晒してしまうことに、なんの危機感も覚えない放送局のモラルについて、疑問を感じざるを得ません。