「ゆとり」には要注意?

先日のキムタケさんのエントリでは、ゆとり返済でゆとりがなくなる?!と題して、住宅金融公庫の焦げ付き問題について言及されています。わたしは家を持つつもりは毛頭ないので、今回のような事態には直接関わることは回避できたのですが、「家を持ちたい」という願望を持った多くの方々にとっては、他人事ではない問題ではないかと思います。最近では、このケース以外にも、「頭金は要りません!あなたもマンションのオーナーになりませんか?」や「賃貸マンションに在住の方へ、月々○万円から自分の家を持つことが可能です」という、ぱっと見た感じ切り替えたほうが得になるような誘惑満載の折込チラシや新聞広告、はたまた休日の電話攻撃があったりします。これらの勧誘は鬱陶しいだけなので、一切無視することに決め込んでいますが、中にはこれらの広告に騙されてマンションなどを購入された方もいらっしゃるのではないでしょうか。場合によりけりですが、わたしの価値基準では、今マンションを購入することは、即自殺行為だとみなしています。よっぽどのお金持ちでない限り、「ニコニコ現金払いで一括支払い」できるだけの余裕がないと怖くてローンが組めません(もっとも、ニコニコ現金払いを一括でするアホはいないと思いますが・・・)。
ところで、話は変りますが、文部科学省が推進している「ゆとり教育」です。先日のとあるバラエティ番組でも紹介されていましたが、最近の小学校の教科書の内容の無さにはあっけに取られてしまいました。文字が少なくてイラストばかりで中味空っぽ状態でした。正直言ってレベル低過ぎです。まさに、「ゆとり教育」の弊害でしょう。当然のことながら、学校教育だけだと、教育水準が下落するのは目に見えています。だからこそ、裕福な家庭の方々は、自分の子供を学習塾に通わせ、いわゆる難関私学に入れようとするのです。そうでないと、子供が東大に入るなんて夢のまた夢です(東大だけが人生のすべてではありませんが)。
このように、富める者は益々栄え、貧しい者はは更に窮するという、悪の循環が進もうとしているのではないでしょうか。年収300万円時代と言われて久しいですが、これは単に平準化した数値ですので、富める者と貧しい者の「二極分化時代」が既にやってきているのです。「ゆとり」というぬるま湯に漬かっていると、いつの間にか「負け組」に落ちぶれてしまうかも知れません。