「監査リスク」について

先日のキムタケさんのコラム「監査リスク」とは何事かを拝見して、日本の株式市場って、ホントに大丈夫なのか、と疑念を抱かざるを得ないのではと思った次第です。個人的には株式取引による資産形成を行っていないので、直接自分の身に危険が押し寄せることはないのですが、「有価証券報告書」が虚偽の情報で塗り固められている企業が他にもまだあるのだとしたら、安易に株式投資による資産形成は怖くて手を出すことはできませんし、もっと言えば、企業取引でIR情報を元に「この企業は財務体質が安定しているから大丈夫だ!」と信頼して契約しようものなら、「蓋を開けたらあらビックリ!」てな状況になりかねません。
会計監査に関しては、米国では数年前の事件を境に、随分と厳しくなったと聞いています。グローバルな取引を行っている企業であれば、当然気をつけていることでしょう。そうでなくても、昨今では企業の社会的責任(CSR)に関心が高まっています。CSRを果たせない企業は今や淘汰される時代に入りつつあります。そのような意味でも、今回の「コクド」事件は日本の企業文化のあり方を変えていくうえで、重要な分岐点となるのではないか、と個人的に考えています。