日経平均株価2万円台に果たして到達するのか?

今から思い起こすこと早16年も前、まさにバブル真っ只中の竹下政権の1989年12月29日に、日経平均株価が史上最高値である38,915円をマークしたことは、若い世代の方々の記憶には恐らくないことでしょう。

あの頃は、日本中の皆が40,000円越えを当然のことのように思い、まさかバブルが弾けるなどとは露にも考えていなかったでしょう。

しかし、現実には年明けの90年から徐々に株価は下がり続け、92年には14,309円まで下落したのです。

バブル当時の拠り所は「土地」でした。「土地」の価値は上がり続けることはあっても、下がることは絶対にないと日本中の皆が信じて疑わなかったのですが、現実には、それは御伽話の世界だったのです。

ところで、[ゴーログ]日経2万円はグラスシーリングか?では、日経平均株価は2万円まで行くのでは、とのことですが、こればかりは、今後の世界情勢も絡んでくるので、まさに、「神のみぞ知る」領域ではありますね。

景気の指標をはかる目安の一つとして、雇用情勢が考えられます。

都心を中心とした都市部では、失業率は下げ止まり、転職市場も「今が旬」となっています。この時期を見過ごすと「売り手市場」が二度と戻ってこないのではないか、といわれるぐらいの勢いです。

更に、世界情勢に目を転じてみますと、NY市場では、金をはじめとして銀やプラチナなどの貴金属が高値を更新し続けています。

これらの状況を鑑みると、年明けにいきなり株価が下落する可能性は少ないのではないか、と予想してみてもあながち間違いではないかもしれません。実際に、銀座や六本木の夜は活況を戻しつつあるようですから。