精神論を振りかざすだけの経営者は無能である

最近、時間的な余裕が出来たので、以前買った本を読み直しているのですが、その中でも、
船川淳志氏が著した、
ビジネススクールで身につける思考力と対人力―ポケットMBA〈1〉 日経ビジネス人文庫

MBAに必要な素養がコンパクトに纏められており、電車の中でも気軽に読める優れものだと思います。

MBAを取得することを考えている方だけではなく、すべてのビジネスパーソンにとってもオススメだと思います。

最近では、「思考停止」が日本中に蔓延しているように思えますが、同書のはしがきにあるやりとりは笑い話ではすまないでしょう。

B社役員:これは部門間のコミュニケーションの問題だな。
私:では、なぜコミュニケーションの問題が起きるのでしょうか?
役員:そりゃ、なんつーか、お互いに話していないっていうことだな!

多くの企業では、このような例はよく見られることだと思いますが、特に「無能」な経営者の場合は、売上げが低下したりすると、すぐに、「大和魂で頑張れ!」とか、「根性が足らんからだ!」と精神論をぶちかましてくれます。

[ゴーログ]愚かな指導者は最強の敵より怖いでも、無能な指導者の迷走振りが披露されているようですね。

自社の市場におけるポジションを理解していない指導者(経営者)は、やたらと拡大戦略をとってみたり、適切なマーケティングを駆使することなく、根性論を振りかざし、営業担当に無理強いして疲弊させるのみです。

このような「無能」な指導者のもとでは、部下(社員)は付いていくはずもありません。

そして、優秀な社員からこのような指導者を見限って離れていくのではないでしょうか。