社会インフラの重要性

<金融庁>東証にシステム総点検を要請 取引ない年末年始に(毎日新聞)

何を今更、という感は否めないのですが、

「建て増しを繰り返す温泉旅館のように複雑な構造になっている」(市場関係者)

ということで、証券システムに限らず、金融機関のシステムは多かれ少なかれ、同じような問題を抱えているのではないかと。

一昔前に、某金融機関の外部接続系システムを構築したことがあるのですが、やはり「スパゲッティ状態」のぐるんぐるんに絡み合った複雑なソフトウェア群をなしており、ドキュメントはおろか、修正履歴も明確に残されていないので、メンテナンスなど殆ど不可能に近い有様です。

それでなくても、「2007年問題」が目前に迫っている状況で、いわゆる団塊の世代の退職後、残された若手が如何にして既存のシステムを「お守り」していくのかが、切実な問題としてクローズアップされていくのではないでしょうか。

今後も、東証システムに限らず、社会インフラとしての情報システムの障害発生は避けられないでしょう。