「国家の品格」書評

ここ最近の一億総「株」「株」「株」ブームにはもううんざり、というか、かなり食傷気味になってきました。
日本人は、いつから守銭奴になりさがってしまったのでしょうか。

オカネはあるにこしたことはないですが、度を越したマネーゲームは荒んだココロしか生みださないのでは、と勝手に危惧している今日この頃です。

こんなことを考えているのは私だけでしょうかねぇ。

ところで、今話題の「国家の品格」を読んでみました。

国家の品格 (新潮新書)

国家の品格 (新潮新書)

ベースとなる思想は、新渡戸稲造氏の「武士道」に通じるものがあります。

この本で、特に印象に残ったのは、駐日フランス大使を務めたポール・クローデル氏の日本人に対するコメントです。

「日本人は貧しい。しかし高貴だ。世界でただ一つ、どうしても生き残って欲しい民族をあげるとしたら、それは日本人だ。」

せめてココロだけは、「高貴」でありたいものです。