「国家の品格」書評
ここ最近の一億総「株」「株」「株」ブームにはもううんざり、というか、かなり食傷気味になってきました。
日本人は、いつから守銭奴になりさがってしまったのでしょうか。
オカネはあるにこしたことはないですが、度を越したマネーゲームは荒んだココロしか生みださないのでは、と勝手に危惧している今日この頃です。
こんなことを考えているのは私だけでしょうかねぇ。
ところで、今話題の「国家の品格」を読んでみました。
- 作者: 藤原正彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11/20
- メディア: 新書
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ベースとなる思想は、新渡戸稲造氏の「武士道」に通じるものがあります。
この本で、特に印象に残ったのは、駐日フランス大使を務めたポール・クローデル氏の日本人に対するコメントです。
「日本人は貧しい。しかし高貴だ。世界でただ一つ、どうしても生き残って欲しい民族をあげるとしたら、それは日本人だ。」
せめてココロだけは、「高貴」でありたいものです。