電話加入権半額について

本日のキムタケさんのエントリは国家はその気になれば国民のカネをネコババする?です。
ちょうどわたしがNTTから電話加入権を取得したのは、大学を卒業して社会人になったころです。
当時の額としては馬鹿にならないものでした。社会人生活を始めるために貯めたアルバイトのお金の一部が丸々NTTにネコババされたようなもんです。
翻って、現在の世の中といえば、一人暮らしの若者は殆ど携帯電話しか持っていないんじゃないかと思います。
わたしも、固定電話を電話をかけるために使うことは殆どありません。かかってくることも滅多にありませんが、休日に不動産屋から勧誘の電話がある程度で殆ど必要ないです。ADSLでネットに接続するためにしか使わない方も多いのではないでしょうか。
そのADSLとしての利用についても、他の通信業者が割安な電話加入権によるサービスを提供しています。
そのような背景(つまり、「黒船の来襲」)により、NTTが「白旗」を揚げた結果が現在の状況であると理解しています。
一個人としてはなんともやり切れない気がしますが、もっとお怒りなのは、電話回線を多数利用されている企業・団体の経営者ではないでしょうか。新規回線開設費用だけでも相当のコストがかかります。
それをいきなり「加入権半額にします」と言われて、「はい、そうですか」と黙って見過ごせないのが本音の方が多いと思います。まさに「泣き寝入り」状態ですね。
これと似たようなことが国全体で行われようとしているのが釈然としません。
多くの公的機関が民営化されようとしています。そして、その多くが我々の税金で賄われようとしている(尻拭いさせる)のは納得がいかないという現状です。